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サイコキネシスが教えてくれたこと
お盆ですね。

といっても今夜、京都五山の大文字の送り火とともに
亡くなった人々がお帰りになったので、もう終わり。

明日からはまた、いつもの日常が戻ってきます。

ただ、あまりにも暑いので、ちょっと怖~いお話をしましょう。

実はワタクシ「サイコキネシス」という超能力を持っているのです!

・・・な~んて、冗談ですが、
実際、少しテンパっていたりすると、周りの電化製品が壊れるので、
「ものすごく弱~いサイコキネシスのカケラ」を持っているのかもしれません。

サイコキネシスとは
物理的エネルギーを発生させて対象物を動かす超能力のことで、
私と同じ世代の人には「バビル2世」というアニメでお馴染みです。

また最近では、
あの「ポケモン」が持っている能力として知られているようです。

私もバビル2世やポケモンと同じ能力を持っているのなら、
ちょっとは社会の役に立ちそうなものなのですが、
なんといっても「カケラ」なので、
起こる現象が何もかも中途半端で困ってしまいます。

事実、この「カケラ」には幼いころから悩まされてきました。

遊びすぎて、父に「帰りが遅い!」と玄関先で怒られると
玄関の白熱球(懐かしい!)がピチッと音をたてて切れ、
喧嘩しながら冷蔵庫の扉を開けると、
ウィーン・・・と変な音がして冷蔵庫が壊れました。

大人になって、仕事にパソコンが欠かせなくなってからは、
さらに悩みが増えました。

たとえば自信家のお得意先に、提案している企画をすべて無視された上に、
「うちの商品ってすごいから、何もしなくても絶対ブームにできるよね」
な~んてことを平然といわれたりすると、たちまち「カケラ」が発射されます。

目の前のパソコンが、あっという間にフリーズして動かなくなるのです。

そういえば最近、その「カケラ」を持ったまま家に帰って、
気分転換に洗濯をしたら、洗濯機がプッッと音をたてて壊れました。

ほんとに厄介な「カケラ」です。

しかし、年に三度だけ「カケラ」に救われる日があります。

お盆と、春と秋のお彼岸です。

最愛の父が亡くなって、はや20年。
今年も、京都・宇治のお寺へお盆の法要に行きました。

しかし、お寺の法要は朝早いので大変!
大阪から宇治へ行くのに2時間弱はかかるので、
朝6時には家を出なければなりません。

低血圧の私は、お決まりのようにバタバタになります。

家から梅田駅まで15分間、信じられないような速度で走って、
ぜーぜー言いながら電車に乗り込み、
宇治駅で降りてからも、
お寺まで「バビル2世」のように全速力で走ります。

つまり、サイコキネシスのカケラが発射されるに
十分な状況に陥るのです。

すると・・・なぜかいつも間に合うのです。

それもお寺の都合で。

前の予定が長引いて始まるのが遅くなったとか、
準備に手間取って遅れたとか、
いつもそんな感じで、3分くらいの時間差で間に合うのです。

最初は「私ってラッキー!」と喜んでいました。

でも、こう毎回続くと不思議になってきます。

春のお彼岸のときには、
私のサイコキネシスはとうとう、
時間をも動かすことができるようになったか、と思い始めました。

そんな中で迎えた今年のお盆。

やはり私はギリギリで家を出て、同じように走っていました。

ただ今年は少し余裕があって、珍しく定時に間に合ったのです。

すると、ご住職が温かな笑顔で
「今年は定時に始められますな。
 いつも遠くからご苦労さまです」とおっしゃるのです。

なんと!これまで間に合っていたのは、
ご住職と故郷の皆様の温かいお心遣いだったのです。

遠いとはいえ、遅れるのは私の身勝手です。

それを何も言わず、自分たちの都合だと言いながら
待ってくれていた故郷のひとたち。

私はなんて未熟だったのだろうと涙が出ました。

もしかしたらサイコキネシスも、
未熟者には見えない何かに気づかせるための
ヒントなのかもしれませんね。

「テンパっているうちは、何も見えない」

そんなことを、教えてくれていたのかもしれません。

故郷のみなさん、本当にありがとう。

これからは毎回必ず、早めに行きます(^^)
by tononeko | 2011-08-17 01:10 | つぶやき
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